ケアマネージャーは要介護者がより快適な生活を過ごすために必要なケアマネジメントを行うのが仕事である。その主な内容はケアプランの作成とそれを実施する為の管理である。要介護者と介護サービス事業所の間に入って様々な調整を行う大切な役割がある。この重要な役割を担う為に大きなやりがいもあるが、現実ではその理想と違う部分もある。それには大きく3つのことがある。
その1つはクレームへの対応である。要介護者本人やその家族の要望に応える為に介護サービス事業所に働きかけるが、事業者からのクレームに頭を下げてなだめお願いすることも必要になる。また要介護者や家族からのクレームにも聞き役になり柔軟に対応するなど、本来の業務からかけ離れた部分で疲弊することもある。
2つ目は要介護者の便利屋にされてしまうことだ。家族のいない高齢者などは、依存心が高く何でもケアマネージャーに頼んでくることがよくある。本来の仕事以外はしないという姿勢を示せば良いが、現実はそうはいかない。頼りにされていると感じて、金銭面以外のことをやむを得ず引き受けるケアマネージャーも多くいる。
もう1つは要介護者本人の為になっていないと感じることである。それは要介護者の認知症が進行している場合や要介護度が高い場合は、その家族の意見や要望を聞く割合が多くなる。この場合は本人の希望ではなく家族の都合に合わせるケアプランになり、本人の為になっていないと感じることがある。現実問題として要介護者を抱える家族を助けることも必要だが、本人の気持ちを優先したいと考えると残念な現実である。
是非みてほしい関連サイト:ケアマネージャーの理想と現実